アメリカでは州と州の間を行き来する長距離トラックの運転免許を取得できるのは21才と定められている。しかし運輸省は現在、この年令を18才に引き下げることを検討中。ただし21才以下でトラック免許を取得した者に対しては、48週間のトレーニングプログラムを義務付け、仮免許のような期間を設定する。
しかしこの提案に対し、交通安全団体などは「輸送業界が安い労働力を得ようとする動きに運輸省が迎合している」と批判。若いトラックドライバーが増えるということはトラックがらみの事故が増加することにつながる、と警戒している。
輸送業界ではその仕事のきつさのため、常にトラックドライバーが不足している。しかし3日がかりで大陸横断、というケースもあるアメリカの長距離トラックだけに、未成年をそういう仕事につかせていいのか、という議論は今後盛んになりそう。