日産ディーゼルは21日、中型トラックに搭載する排気量6.0リットルクラスのディーゼルエンジンについて、2003年以降は自社での生産を中止し、全量を日野自動車から調達することを明らかにした。同社から日野側に対しては、見返りとして同社が得意としているCNG(圧縮天然ガス)エンジンの基幹システムを提供するという。
同社は現在、4トン積みトラック『コンドル』に搭載する「FE6」型エンジンなどを年間1万台生産しているが、今後は日野から同クラスのエンジンの供給を受けることで、主力の大型トラック用エンジンや、CNGエンジンなどの開発・生産に特化させていく。
日野は現在、中型クラスのトラックに搭載するエンジンを年間2万5000台生産しているが、日デから受注した1万台を加えることで製造コストがさらに下がることとなり、開発が遅れているCNG分野についての技術供与が受けられることになるので、正に一石二鳥という提案だったようだ。