日産決算---「公約果たした」ゴーンの勝ちどき

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日産自動車は17日、2001年3月期の連結決算を発表した。それによると最終利益は3310億7500万円で過去最高となり、3期連続だった赤字から脱却することに成功した。カルロス・ゴーン社長は「日産リバイバルプランの第一の公約は果たし、日産は復活した」とコメントしている。

売上高は前期比1.9%増の6兆0896億円、経常損益は2823億0900万円の黒字となった。連結営業利益は購買コストとインセンティブの削減が効果を発揮し、同350%増の2903億円となった。

今期はこれまで以上にコスト削減を進める方針で、売上高をさらに3.4%向上し、6兆3000億円台に乗せたいとしている。カギを握るのは為替水準だが、すでに為替損益は折込済みで、現状のペースが続けば実現は夢ではないという。

この数字にはゴーン社長もご機嫌だが、「日産が勝者となり、勝ち続けるためには、まだ数多くやるべきことがあると自覚している。まだ、緊急事態から回復の段階に移ったところにすぎない」とコメントし、楽観視はできないという見方を示すことは忘れなかった。

《石田真一》

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