ホンダは自動車メーカーの先頭を切って2000年度決算を発表した。連結売上高が過去最高となったものの、欧州での赤字拡大により営業利益、経常利益、純利益とも2年連続のマイナスとなった。
ホンダの連結売上高は前年度実績比6%増の6兆4638億円。国内で新型車の販売が好調だったことや北米を中心に海外売上高も増加した。
しかし、為替差損が830億円にのぼり売上増やコストダウン努力といった増益要因を吸収してしまった。とくに足かせとなったのは欧州事業で、ポンド高ユーロ安による英国工場の稼働低下で同地域の損失は555億円と前年度比べ赤字額が4倍近くに膨らんだ。
今年度は為替もほぼ適正水準に戻るとみていることや、『シビック』や『ストリーム』、『CR-V』のほか、スモールカーの投入により欧州も改善するとみている。