今シーズン参戦している11チーム中、もっともスポンサーの数が少なく財政危機に陥っているプロスト。マッツァカーネの解雇でメインスポンサーのPSNの撤退が避けられないことから、年3500万ドル(約42億円)とも言われるフェラーリ・エンジンの使用代金すら払えない苦しい状況になりそうだ。
しかしこの危機を救う男の名は、ペドロ・ディニース。現在プロストの株40%を取得しているディニースだが、さらなる出資をオファーし、最終的には68%のチーム株式を所有することになった。これに対し、チームオーナーのアラン・プロストが所有する株式はわずか12%……。ディニースはこれでプロスト・グランプリにおける権限の多くを手中に収めたことになる。