三菱自動車は現在進行中の再建計画「ターンアラウンド計画」の一環として、2002年春に予定していた新卒者の採用を見送る方針を固めた。
同社では現在、2003年度を最終年度とする「ターンアラウンド計画」と呼ばれる再建計画を実施している。この中ではグループ全体の就業者の14%に相当する9500人規模のリストラ案を打ち出しており、今回の新卒採用見送りもそれに合わせたものとされる。
ただ、即戦力を重視するため、開発部門などを中心に中途採用をこれまで以上の規模で進めていくことも明らかにしており、資本提携相手であるダイムラー・クライスラーのやり方を見習った形となるようだ。
同社の今年の新卒採用は286人で、ロルフ・エクロート副社長が「未来の三菱を牽引するのはキミたちだ」と檄を飛ばしたが、後に続く後輩が誕生するのは当分先のことになりそうである。