【新聞ウォッチ】三菱首脳、“慣例”破るパフォーマンスで「ゴーン日産」に挑戦

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気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2001年4月19日付

●いすゞ、川崎工場の閉鎖を検討、赤字670億円に拡大(朝日・13面)

●三菱自動車、ベンツ「マイバッハ」のデザイナーをスカウト(朝日・13面)

●自動車業界もユニクロ化!? いすゞはトラック・バスを中国から輸入、ヤマハ発動機は、50ccスクーターを台湾生産(朝日・13面)

●民主党が法案骨子、フロン製造業者に課税、不透明な回収費負担を是正(毎日・2面)

●ダイムラー「軽」参入へ、「スマート・クーペ」を設計変更(産経・8面)

●三菱自動車「商用車分社化は白紙」トップが語る(東京・9面)

●奥田碩・日経連会長「自由貿易尊重を」セーフガードに懸念(東京・9面)

●トヨタ、自分の体に快適な住空間を提案(読売・11面)

●米GM、1-3月期87%大幅減益(日経・9面)

●トヨタの住宅部門、昨年度は1975年参入以来初の黒字化へ(日経・15面)

ひとくちコメント

先週、ボルボとの資本提携を解消した三菱自動車が提携先のダイムラー・クライスラーと商用車事業でも連携を強化する。きのうは、園部孝社長とエクルート副社長が一般紙などとのインタビューに応じ、きょうの各紙は、その会見内容を取り上げている。

商用車の分社化は白紙に戻す(東京)など、商用車事業の見直しを中心に、共同開発する世界戦略小型車「Zカー」の市場投入を2年間前倒す(毎日、産経)、ダイムラーから新たにチーフデザイナーを迎え入れる(朝日)、など具体的な戦略が明らかになったが、話題づくりはともかく、再建の切り札にはやや乏しい。

それでもデザイナーのスカウトは興味津々だが、思えばカルロス・ゴーン社長のもとで経営再建中の日産は、いすゞから中村史郎氏を招き、商品開発力の向上につとめている。とかく日産と比較されがちだが、「そこまで真似をしなくても」と言いたくもなる。

また、記者会見のショットを産経、毎日、東京が掲載しているが、従来のような閉鎖的な役員応接室ではなく、本社のショールームでくつろいだ雰囲気の中で行なわれたという。 リーダーとしては“慣例”を破るパフォーマンスもそれなりに必要だろうが、目先のスタンドプレーよりも率先垂範で再建に取り組む姿勢が重要である。「喉元過ぎれば……」どころか、痛みを伴うリストラが本格化するのはこれからである。

《福田俊之》

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