アメリカの自動車情報ニュースサイトであるオートモーティブ・ニュースは16日、三菱自動車のCOOであるロルフ・エクルート氏とのインタビュー記事を掲載したが、これが波紋を呼んでいる。
このインタビューでエクロートCOOは、2003年からの投入が予定されている世界戦略小型車『Zカー』の生産拠点についてコメントしているが、その席上で「アジアでZカーの製造を行うのは三菱自動車だけになりそうだ。アジアでのパートナーはひとつに絞りたい。それは三菱だ。将来的にダイムラー・クライスラーはヒュンダイとの提携関係を解消するだろう」と語ったとされる。
ところがダイムラー・クライスラー側はこれをすぐさま否定。「商用車分野でヒュンダイとは業務提携を続ける方針であり、当方としては報道の内容に誤りがあるとしか思えない」という正式コメントを発表した。
ダイムラー・クライスラーに「誤報だ」コメントとされたオートモーティブ側は翌17日に、「あれはエクロート自身が語ったもので、我々の報道に誤りはない」と反論。
さらに18日の三菱自動車本社での記者会見においてダイムラー・クライスラー側は「エクロートCOOがあのように語ったことはない。インタビューもなかった。なんらかの誤解である」と述べている。