【新聞ウォッチ】マツダが販売店の改装を強化、「店舗客重視」は危険な賭け!?

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【新聞ウォッチ】マツダが販売店の改装を強化、「店舗客重視」は危険な賭け!?
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気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2001年4月17日付

●F1サンマリノGP、ラルフ・シューマッハ デビュー5年初V (毎日・20面)

●スズキ、乗り心地良くした電動車イス発売(読売・11面)

●対談「論陣論客」鈴木修・スズキ会長VS.鬼頭宏・上智大教授「人口減少と外人労働者」(読売・12-13面)

●リクルートの大学生就職希望調査、ソニー5年連続トップ、2位ホンダ、3位トヨタ、日産は昨年108位から73位に上昇(東京・3面)

●産業機械各社、北米向け減産、米経済減速で自動車メーカーなど設備投資抑制(日経・1面)

●「中古楽しむ消費者」吉永祥二・東京日産自動車販売社長語る(日経・11面)

●マツダ、販売店1000店改装、投資額100億円超(日経・13面)

●スタンレー電気、ホタルの発光原理生かす開発の研究着手(日経・13面)

●ホンダの新型「ステップワゴン」発売10日で受注12000台と好調(日経・13面)

●トヨタ、盗難防止装置を標準装備のミニバン「エスティマ」発売(日経・31面)

ひとくちコメント

皇太子妃雅子さまにご懐妊の可能性があると宮内庁が発表したことで、きょうの紙面は久しぶりに明るいニュースで溢れているが、兜町は早くも“ベビーブーム”が巻き起こり育児関連銘柄が軒並みストップ高。自動車関連ではチャイルドシートの特需が期待される程度だが、長引く景気低迷で閉塞感が充満している日本経済がこの慶事で一転して明るくなるきっかけになれば喜ばしいことである。

それはともかく早期希望退職に応募者が殺到するなど、このところ後ろ向きの話題が多かったマツダだが、きょうの日経によると、国内の新車販売体制を強化するため、2002年度末までに全販売拠点の8割に相当する約1000店の店舗を改装。また、ほぼ9年ぶりに首都圏で新規拠点の積極出店にも乗り出すという。総投資額は100億円を超える見通しだそうだ。

新車を展示するショールームを改装し、集客力を高めたいとする意気込みは分からないでもない。だが、トヨタでも、かつて顧客訪問を軽視し、集客力を狙って子供の遊び場を設けるなど改装を積極的に進めて店頭客を重視したことがあったが、逆にシェアは大幅にダウンしたという。シェアを伸ばすにはヒット車種に恵まれることは当然だが、現場にいる営業マンのやる気と地道な顧客管理が大きく左右することも忘れてはならない。

《福田俊之》

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