サンマリノGPで初優勝を飾ったラルフ・シューマッハが記者会見の席で喜びを語った。「すごい経験になったよ。これが唯一の勝利にならないことを願っているよ。長い間待ち望んできたからね。ウィリアムズに入って以来、チームは多くの努力を重ねてきた。それがやっと今日報われたんだ」
「スタートのとき、ちょうどデイビッド(クルサード。マクラーレン)がスペースを空けてくれてラッキーだった。エンジン、マシン、タイヤ全部のおかげで勝てた。兄が一緒に表彰台にいてくれたらよかったのに」と興奮ぎみにコメント。昨年のサンマリノGPでは残り16周でリタイアしているだけに、残り3周で勝利を確信するまで慎重にドライビングしたという。
97年のルクセンブルクGP以来の勝利になるウィリアムズも大喜び。チーム代表のフランク・ウィリアムズは「チームにとってもBMWにとっても、そしてもちろんミシュランにとっても忘れられない日となった」と喜びを語った。テクニカルディレクターのパトリック・ヘッドは「他のドライバーだったらラルフを押し出していたかもしれないのに、デイビッドはそうしなかった」とスタート時のクルサードに感謝していた。