暴走族の凶悪化に頭を悩ませる福岡県警は、道路交通法の適用外となる迷惑行為を取り締まるため、6月に開催される県議会に県の迷惑防止条例の改正を提案するため、現在準備を進めているという。
県警が改正案で新たに規制対象とするのは、道路交通法では取り締まることができない行為で、例えば「クルマやバイクに乗った者が鉄パイプを振り回しながら走行すること」や、「集団で公園などに集結して奇声を上げる」など、市民から「危険を感じる」と通報を受けることの多いものが中心となっている。
道路交通法では取り締まることができないが、暴走族を追跡するパトカーが鉄パイプによって破壊されるなどの実害も出ており、一般車両に対しても金銭を脅し取るための威嚇行為に使用されるという事件が頻発しており、県警では「条例を早期に制定させることが急務」としている。
ちなみに昨年、福岡県警管区で検挙された暴走族の人数は全国最多の831人。全体規模としては2166人の構成員が確認されており、迷惑防止条例を強化することで最悪と言われる暴走族関係の犯罪を削減するのが狙いだ。