富士重工業は10日、群馬県太田市にある4輪車生産部門の群馬製作所で廃棄物の再利用を進め。焼却処分を廃止するというゼロエミッションを達成したと発表した。
同製作所では、1999年度の段階で年間1003トンの埋め立て廃棄物を出していたが、このうちの61%に当たるのが焼却灰だった。富士重工ではこの61%分の削減を目指し、これまでは焼却されていた廃棄物のうち、脱水汚泥をセメント材料に、塗料カスを防振材に再利用するという改善を進め、3月末で工場内の焼却炉を完全停止した。当初目標は2001年度末だったが、これを1年前倒しで実施したことになる。
同社では今後、航空宇宙部門の宇都宮製作所と汎用エンジン生産の埼玉製作所でも、同様のゼロエミッション化を進め、2001年度末までに終了する方針だ。