北海道苫小牧市の医薬品販売店で今年2月、薬剤師が抗生物質と睡眠薬を間違って処方し、これを飲んでクルマを運転していた55歳の男性が高速道路で事故を起こしていたことが発覚、苫小牧保健所がこの販売店に改善命令を出していたことが明らかになった。
この男性は胃を患っており、本来は『アモリン』という名称の抗生物質が処方されるはずだった。しかし、薬剤師は『アモバン』という名称の睡眠導入剤を間違って投薬してしまったという。
薬を処方された男性は服用後にクルマを運転したが、高速道の入口で意識が薄れて縁石に接触するという事故を起こした。事故後に薬品を調べたところ間違いが発覚し、販売店も男性に謝罪するとともに、クルマの修理代金などを支払った。
アモバンは強力な睡眠作用があるが、短時間で効果が薄れるため、国内では多用されている薬品のひとつ。ポピュラーなだけに間違えてしまったとする医療関係者の声も。