ダイムラー・クライスラーは、ボルボ社が保有している三菱自動車の株式3.3%を購入すべく交渉を続けているが、これが難航していることが明らかになった。
ロイター通信が5日に報じたもので、ボルボ側が「購入時の金額よりも高く、当社にとって利益のある取引を願いたい」と要求しているのに対し、ダイムラー・クライスラー側が「そちらにとって不必要となるものだから、取得金額以上は出せない」としており、金額の落差があまりにも大きいという。
両社は大型トラックの分野で熾烈な競争を世界規模で繰り広げているライバルの関係。それだけに相手の要求に対しては妥協できない。最終的にはボルボ側が折れるのではないかという観測もあるが、それを見越してダイムラー・クライスラー側が安い価格を提示しているという可能性も指摘されており、どちらが先に白旗を掲げるのか。