【新聞ウォッチ】吉野・ホンダ社長、「財界嫌い」の本音を漏らす

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気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2001年4月6日付

●昨年度販売ベストテン「カローラ首位返り咲き」トヨタが7車種独占 (朝日・12面)

●燃料電池車熱意に濃淡、トヨタなど4社の環境・開発担当者に聞く(朝日・12面)

●経団連副会長就任の吉野・ホンダ社長「そういう会社になったということ」(朝日・13面)

●BMW、トヨタがリコール届け出(朝日・38面)

●飲酒など悪質事故「最高懲役を10年に」民主党が処罰法案を提出(毎日・3面)

●ヤマハ発動機、「管理職を360度人事評価」導入へ(毎日・8面)

●WRC序盤の4戦終了「三菱復調は本物? スバル思わぬ苦戦」 (毎日・19面)

●読売調べ、主要60社来春新卒採用調査でトヨタなど「即戦力重視」(読売・1面、関連記事・9面)

●富士重工、特別仕様の「インプレッサ」を発売(読売・10面)

●新「F1」提案、テレビ放送権巡り対立深刻(読売・24面)

●風力発電によるグリーン電力制、トヨタなど契約(東京・3面)

●ホンダが改良「ステップワゴン」さらに広々、電動自転車の走行中充電OK(東京・6面)

●昨年度の輸入車販売、VWが3年ぶり1位奪還(産経・7面)

●2月の消費支出、自動車・家電堅調、総務庁調査(日経・3面)

●自動車春の陣、新車続々買い換え刺激(日経・3面)

●一時帰休、米3工場追加「ファイアストン早期再建へ具体策祖」ブリヂストン社長会見(日経・11面)

●三菱自動車、管理職に外部評価を検討(日経・11面)

●日清紡系ブレーキ製造メーカーがマツダの部品会社買収(日経・13面)

ひとくちコメント

東京都心では満開のサクラがピークを迎えたが、きょうの各紙は自動車関連の話題が満載。ホンダがミニバンの新型『ステップワゴン』を発表、自販連と輸入車組合が昨年度の販売実績を明らかにしたほか、米子会社ファイアストンのタイヤリコール問題で揺れるブリヂストンの渡辺恵夫・新社長が記者会見を行なうなど、きのうは担当記者も大忙し。だが、同じ発表記事でもその扱いは各紙ともバラバラというのが興味深い。

例えばホンダの新型ステップワゴンの記事。東京は経済面の中央に新車の前で電動自転車に乗る吉野社長の大きな写真を載せて派手な扱いだが、朝日、毎日などは情報コーナーの片隅に小さく掲載している。新車のコンセプトは「子供の目の高さから設計を考えた」と吉野社長の談話を取り上げているのは読売と日経。

朝日は新車の話題には触れずに「財界嫌い」で知られる吉野社長が5月に経団連副会長に就任するのを皮肉たっぷりに載せているが、就任の理由を「そういう会社になったということだ」と語ったそうだ。洒脱な本田宗一郎氏のDNAを受け継いでいるとは思えないが、これが “世界のホンダ”のトップのコメントなら情けない。(福田俊之)

《福田俊之》

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