レースカー・メーカーのローラとボディ・スペシャリストのメイフラワーが、フェラーリ『360モデナ』やポルシェ『911』を相手にする新しいロードゴーイングカーの開発に乗り出そうとしている。メイフラワーは大手量産メーカーにボディ・パネルなどを供給する有力サプライヤーだ。
これによってスポーツカー市場に堂々デビューを飾ろうというイギリスの2社は、MGローバーと交渉して、ロングブリッジにある広大な工場用地から10エーカー(4万平方メートル)を賃借りし、そこに共同事業の本部を置く予定だ。実現した暁には年間1500台規模で生産を始める。なお、そのうち一部はMGマークを付けることになるだろう。
MGローバーのため、ローラは既に6月のルマンに向けてのプロトタイプLMP675クラスのレースカーの開発を進めている。ローラがフェニックス・グループのメンバーであり、また経営難に陥っていたMGローバーを救済へと導いた組織がフェニックスであったことから、ローラとMGローバーの関係が築かれたといっていいだろう。