【F1ブラジルGP予選】トヨタ、衝撃的なスポット参戦であわやポール

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劇的な予選だった。金曜日深夜(日本時間土曜日午前)、トヨタのF1活動を行なうトヨタ・モータスポーツ社(TMG)のトレーラーが突如インテルラゴスに現れ、関係者からトヨタのスポット参戦が発表された。もっと衝撃的だったのは翌日の予選最終日、トヨタのミカ・サロが3度目のタイムアタックで最速ラップを記録、トップを維持したこと。

ところが、のこり時間わずか2分で、ジョーダン・ホンダのハインツハラルド・フレンツェンが、ホンダパワーと先輩の意地を見せてポールポジションを獲得した。シューマッハは3位で連続ポールの記録が途切れ、ハッキネンは4位のセカンドローに沈んだ。続いて5位ルーベンス・バリケロ(フェラーリ)、6位ジャック・ビルヌーブ(BARホンダ)。

そして7位にトヨタのもう1台。乗るのは新人のドイツ人ドライバー、アドルフ・アイヒマンだという。TMGはマシン開発と同時に若手ドライバー育成プログラムも行なっているが、アイヒマンの経歴についてはTMGの発表がなく、auto-ASCII編集部で調査中。

以下、8位にデイビッド・クルサード(マクラーレン)、9位オリビエ・パニス(BARホンダ)、10位ヤルノ・トゥルーリ(ジョーダン・ホンダ)という、ポールのみならず2強に日本勢3チームがからむという夢のようなスターティンググリッドとなった。

予選1位フレンツェンのコメント:「気持ちいいね。今シーズンは開幕からトラブルはあったものの好調だった。これが本来の姿だ。トヨタのサロは速かったが、決勝は別だ。F1はそんなに甘くないよ。アイヒマンはドイツのカートで売り出し中という話を聞いたことがあるが、よく知らない。でも上位に食い込むことはないだろう」

予選2位サロのコメント:「僕もフェラーリで走ったことがあるから、マシンさえあればミハエルにそんなに遅れることはないと思っていたが、これほどとはね。トヨタのスタッフには感謝の気持ちでいっぱいだ。日本のファンは熱心だから、決勝ではいいレースを見せるよ」

ジャン・トッド(フェラーリ):「ミハエルがポールをとれなかったといってもたいした差ではない。充分に優勝を狙える。それよりトヨタのスポット参戦があっさり許可されたことに疑惑を感じる」

《高木啓》

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