衝突音でカメラが作動---京都府警が交差点監視を強化

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衝突音でカメラが作動---京都府警が交差点監視を強化
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京都府警察本部は、交通事故が多発している府内20カ所の交差点に事故の様子をビデオで録画する「交通事故自動記録装置」を4月1日から設置、運用していくことを明らかにした。マイクと連動するビデオカメラを交差点の高い位置に配置し、事故が起きたときの衝突音やブレーキ音に反応。音がしたときの前後18秒間の様子をテープに収録するシステム。

この装置は警察庁が民間企業と共同開発したもので、一基あたりの価格は350万円程度と言われている。京都府警では事故が多発している京都市上京区の河原町今出川、左京区の高野交差点など市内17カ所と、近隣の宇治、城陽、八幡など計3カ所の交差点を見渡せる信号機柱の上部に取り付けた。

カメラはマイクと連動しており、衝突音などに反応して、その前後18秒間の様子をテープに記録する。事故の当事者双方の主張が食い違ったり、供述が得られない死亡事故などの捜査にも役立つよう、信号の表示や時間の情報も記録される仕組みだ。

京都府警の交通指導課では「出合い頭事故では双方が青信号で交差点に進入したと主張するケースも数多く、これまでの目撃者の証言に頼る方法では曖昧な点もあり、認定が難しい面もあったが、新システムの導入で事故処理の迅速化が図れるだろう」としている。

《石田真一》

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