手放すことで責任回避? 日産、荻窪事業所跡地を売却

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日産自動車は、同社の宇宙航空事業部があった杉並区の荻窪事業所跡地を都市基盤整備公団に242億円で売却したが、周辺地区に住む住民からは「日産は無責任」との声が上がっている。

というのも、この事業所跡地からは高濃度の発ガン性物質が土地から検出されており、「杉並病の原因ではないか?」と、周辺住民から徹底調査と汚染の除去を求める声が出ていた。日産では昨年の発覚当時、調査結果の公表と浄化作業を行うとしたものの、結局は周辺住民との話し合いを打ち切り、売却を決めてしまった。ただ、土地の浄化作業は継続する。土地を購入した公団では、ここを防災公園として整備し、一部を宅地として開発する予定。

日産では、この売却益124億円を2001年度3月期決算に特別利益として計上する。

《レスポンス編集部》

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