プジョーの新型車、『307』を見ながら「変なカタチですねえ」と呟いたのはザガート(SZデザイン)の原田則彦チーフデザイナー。プロのデザイナーが「変」と言うときは往々にして褒め言葉なのだが、このときもそう。
「だって、どこか気になるところがあるデザインがフランス車でしょ」と原田氏。つまりプジョー307はいかにもフランス車らしい、という評価か。
本来は感覚的なことだが、どこが気になるか具体的な部分を原田氏にあげてもらうと、ウインドールドを例にした。「前後に長くてまん中でバキっと割れちゃいそうじゃないですか。よく実現できましたよね。また下端がボンネットの下、深くにもぐりこんでいるんです。なぜでしょうか」
うーむ。なぜでしょう。