法務省は、全国の交通担当の検察官を集め、酒酔い運転やひき逃げなど、悪質な交通事故違反者に対する厳罰化に向けて求刑の見直しについての議論を開始した。
悪質違反者に対する厳罰化については、警察庁が実施を検討していたが、法務省との調整がつかず法改正を見送った。しかし、2月の交通死亡事故の地裁判決で、検察官の求刑を上回る判決が出されるなど、悪質違反者に対する厳罰化を求める声が強まっている。
法務省では、実際の厳罰化については刑法の罰則強化を検討している有識者会議で検討していくことになるが、検察官の現場レベルでも厳罰化を検討していく。