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「夢のような数値」だが、燃料電池車には今も高いハードルが

エコカー 燃費

「1997年に出力25kwが精一杯だった燃料電池の性能は確実に向上して、2001年の現在では90kwの電力を作り出すことができる。一昔前なら夢のような数値だ」

トヨタのFC技術開発部長の中村徳彦氏は語り、本日初公開された『FCHV-3』に自信を覗かせた。

トヨタでは、1992年から燃料となる水素を吸蔵合金に貯蔵するタイプの燃料電池車の開発をスタートさせているが、最新型もこれらの技術を向上させたもので、純水素をダイレクトに使用するタイプの燃料電池車だ。

水素を貯蔵するタンクの重量は現状では300kgあるが、今後はこれをいかに軽量化するかが目標としている。

しかしマイナス253度で貯蔵された液体水素は非常に漏れやすい物質のため、軽量化と同時に「絶対に漏れない」という相反する技術の確立が不可避で、これを実現するためにはまだかなり時間が必要となる模様だ。

水素燃料が生み出すのは水のみだが、低温環境では当然凍ってしまうため、これらをどうするかとか、硫化水素があふれた温泉地での運用をどうするか、まだ誰もいない燃料電池車専門のメカニックの育成など、街中に燃料電池車が走るようになるまで解決すべき問題は多数あり、実現のハードルはまだまだ高そうである。
《石田真一》

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