三菱自動車は2月26日、「ターンアラウンド」と題した会社再建案の骨子を発表した。この計画により安定した成長を維持し、信頼を回復、2003年までに営業利益率4.5%を達成するという。
「ターンアラウンド」計画の主な内容は「資材費を2003年を目途に15%削減」「生産能力を20%以上削減」「コア・ビジネスに集中すると共に、プラットフォームの削減」「総従業員の14%にあたる約9500人を削減」など。
また、国内の乗用車組み立て四工場のうち一つの工場を閉鎖する。閉鎖する工場はまだ決定していないが、設備の老朽化が激しい大江工場(愛知県名古屋市)が有力。商品に関しては、その大江工場で生産される『プラウディア/ディグニティ』を廃止、最終的には現在12あるプラットフォームを約半分にするという。
人員に関しては極力異動や自然減を利用するとしており、海外の執行役員を含め現在38人いる役員も20%削減、顧問制度は廃止するとのこと。
三菱自動車では過去3年間に2回の再建計画を発表し、いずれも効果を上げられずにいるだけに、この再建計画には1000〜1500億円の予算を投じて、なんとしても達成させたいとしている。