全体相場が3日ぶりに反発し、自動車株もほぼ全面高。日産自動車は、前日比14円高の739円と3日続伸。出来高は市場トップにボリュームアップし、終値ベースでは昨年11月以来の水準に切り上がってきた。
1月に投入した『シーマ』『プリメーラ』が、ともに販売目標を大きく上回る好調ぶり。売上アップが業績改善につながっており、理想的な形で経営改善が進展中。同社の変身を評価する、メリルリンチなど外資系証券を中心とした買いが継続した。
経営改善というテーマで明暗を分けたのが、この日唯一下げた三菱自動車工業で、終値349円。大江工場の閉鎖や1万人規模の人員削減など、週明け発表の中計の中身が見えてきたが、「期待はずれ」とする評価が少なくない。リコール騒ぎを繰り返しただけに、新味のない内容では株価へのインパクトが期待できないようだ。
ホンダが、前日比30円高の4800円と3日続伸。昨年5月1日に付けた5000円を意識する展開になってきた。