エキセントリックなショーカーを出展することでおなじみの地元スイスのカスタマイザー、リンスピードは今年もやってくれた。それがシングルシーターの『Rワン』だ。特徴は「リーン&クリーン」、つまり「傾いて清潔」。
まず「リーン」の方から説明すると、Rワンの運転席はカーブで内側に傾くのだ。ちょうど揺りかごのように遠心力によって運転席全体が傾く仕掛けになっている。また車速が40km/hを超えるとコクピットは自動的に下がり始め、75km/h以上で最低になる。上下幅は30cm。リンスピードではこのシステムをDCCC=ダイナミック・コクピット・コントロール・コンセプトと呼んでいる。
リンスピードのボス、フランク・リンデルクネヒトは「オートバイとレーシングカーとの融合だ。地中海岸のヘアピンの連続する道をこいつで飛ばすのは刺激的というよりスリリングだ」と語っている。