内憂外患、三菱自動車は立ち直れるのか?

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三菱自動車工業は15日に国土交通省に届け出たリコールで、クレーム情報隠しに伴う後処理を一旦終了した。しかし、クレーム情報隠しだけで、合計20件、約76万台のリコールを届け出たことになる。

ディーラーには、ユーザーからのクレームは事件以降、増えているのに加え、これだけの大量のリコールの処理に追われて「販売活動どころではない」という日々が続いている。実際、三菱の国内販売台数はクレーム情報隠しが発覚して以来、低迷している。クレーム情報隠しを行なっていたという顧客の信頼を取り戻すのも簡単では無い。

そんなところに国土交通省の自動車アセスメントの衝突試験で不具合が発覚し、まさに泣きっ面にハチ。外を向けば中国での『パジェロ』の欠陥車問題もある。中国政府は三菱に対して賠償金の請求も検討しており、まさに内外憂慮、踏んだり蹴ったりの状態だ。

園部社長体制のもと、ダイムラー・クライスラー傘下となってエクロート氏を迎えた三菱自動車が復活するには険しい道のりが待っている。

《レスポンス編集部》

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