ファイアストンでは昨年の650万本に及んだリコール事件の糾明のため、カリフォルニア州立大学バークレー校の教授、サンジェイ・ゴビンジー氏に調査を依頼した。その結果が公表されたのだが、教授は「タイヤそのものにいかなる弱点も見出せなかった」と結論づけている(既報)。
今回の事故の原因は暑い気候、デザイン、製造プロセス、タイヤの使用法(空気が少なすぎた、車の搭載量がオーバーしていた)などが重なって起こったもので、タイヤの品質そのものには問題はなかった、としているのだ。
教授のレポートにはフォードとの因果関係は言及されていない。しかしタイヤ破裂という問題がフォードのSUVに集中して起こったことから、デザイン、使用法といったあたりで暗にフォードの責任を追求する内容となっている。
報告書の全文はファイアストンのサイトからダウンロードできる。