「欧州Dクラス・セグメントに属する、ライバル車の次期モデルをターゲットとした」といわれる新型『プリメーラ』。しかしその市場には、ルノー『ラグナII』という「身内」もいる。ラグナIIとプリメーラは、どうマーケットを住み分けるのだろうか?
「たしかにラグナIIは、サイズといい価格といい、まさに同クラスですよね。我われとしては住み分けるのでなく、ライバルとして競い合っていきたいと考えています。といっても、ルノーはフランスという大きなホームグラウンドがあるわけですし、我われはいわば、アウェーで戦うわけですから、戦いかたが変わりますけど」と、プリメーラの開発まとめ役、松尾佳宏さんは、サッカーにたとえて語ってくれた。
またプリメーラは北米でも大きなセールスが期待されるグローバルカーである。これまでは「インフィニティ」ブランドで販売されてきた。
「北米仕様をどうするかについても検討中です。ただ、今回はインフィニティの名前では売らないかもしれません」と、松尾さんは微妙な言い方をした。ということは、新型プリメーラは、北米ではニッサン『アルティマ』(現在は日本の『ブルーバード』の双子車)として販売されるのかもしれない。