『サイゾー』年2月号
税込み価格690円 発行:インフォバーン
現在、国土交通省が威信を掛けて推し進めているプロジェクト、それがETC(自動料金収受システム)。渋滞が日常化して、どうしようもなくなっている首都高に全面導入の話もあり、将来的には現金払いで通行できる高速道路が無くなってしまうかも…な勢いだが、未来的なシステムの導入に浮かれているばかりではいけないようだ。
ETCは車載機の中に、銀行口座などの情報が書き込まれたICカードを挿入した状態で料金所のゲートを通過し、その瞬間に通行料が決済されるという仕組みだが、このカードが車上荒らしの対象として注目されるのではないかという。盗まれたカードが偽造されたり、偽テレカのように裏カード市場が形成される可能性もある。
国土交通省では「クルマから離れるときはカードを抜き取ってください」と指導しているが、サービスエリアでトイレに行くときまで抜くユーザーは少ないはずだ。
警察も車上荒らしは摘発しにくいことから捜査に後ろ向きな姿勢で、ETCカードが抜き取られたからといって積極的に動くとは考えにくい。そういえばウチのクルマからデジカメが消えたときも「あとは保険会社に言ってね」で終わっちゃったしなぁ。保険が下りたからいいけどさ。