パリ〜ダカールラリーは10日、モーリタニアのエルガラウイヤからアタールまでの第10レグ(総走行距離440km、SS435km)を行った。チーム日石三菱ラリーアートの増岡は快調に飛ばしてSSトップタイムをマーク、前日までのコース逸脱でペナルティを科せられたものの総合首位を勝ち取った。
それまで総合首位のセルビア(シュレッサー・バギー・ルノー)は砂丘でスタック、脱出するのに2時間以上かかり、総合5位に。増岡も楽な道中ではなかった。ようだ。「ゴールまで100kmでパンクしたが、それが大したことに思えないぐらい道中はきつかった」
いっぽうラリー主催者のTSOは、9日のSSで、増岡らがGPSのルートを規定された左右5kmから逸脱して走行した、とのシュレッサーからの抗議を調査、11日早朝に上位9人に対してペナルティを発表した。
増岡は30分のペナルティーでも総合1位は変わらないが、2位クラインシュミットは30分のペナルティで4位に。シュレッサー自身も10分のペナルティを受けた。
TSOの発表前に篠塚健次郎はシュレッサーの抗議について次のように語っていた。「敢えて抗議するのも大人げない話だ。増岡はGPSポイントに示されたCPを通っているのだから。もし抗議が通るようならブレーマー(三菱チーム監督)もそれに対する抗議を準備している」