今日、前面衝突安全基準は厳しくなる一方だが、フォルクスワーゲン(VW)のデザイナーは、『マイクロバス』コンセプト---これが車名だ---のノーズをできるだけ平たくしようとした。初代『トランスポーター』のイメージである。
加えて高いウエストライン、ラップアラウンドしたウィンドウ、極小のオーバーハングなども50年代のトランスポーターをほうふつとさせる。
しかしキセノン・チャージのヘッドライト、フラッシュマウントのドアハンドル、強調されたホイールアーチの造型といった造型、サイドの電動油圧併用スライディングドアなどの装備は、このショーモデルが初代トランスポーターをコピーしたたんなるレトロではないことを主張している。
このマイクロバス・コンセプトは新開発の前輪駆動シャシーを使っている。このシャシーを使って次期『トランスポーター/カラベル』(日本では『バナゴン』)が2003年に登場する。