政府の経済政策を検討する「経済財政諮問会議」にトヨタ自動車の奥田碩会長(日経連会長)が就任することになった。
財政諮問会議は1月6日の中央省庁再編に伴って、新たに設けられる内閣府に設置される。財政の基本的な方向性や予算編成の基本方針を策定する首相の直属機関となる。予算編成の主導権を官から政府に移すために設けられた。
一方、2001年度予算では借金である国債の発行を過去最高の98兆円が発行される。国債発行総額は389億円と先進国でナンバーワンの赤字国家となっている。
経済財政諮問会議に「乾いたタオルをしぼる」と言われるほどコスト低減を徹底しているトヨタ自動車の奥田氏が入ることで、国の財政再建も徹底して進めてもらいたいとの期待の声も上がっている。