いすゞ自動車、謎の緊急トップ人事

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いすゞ自動車は12日、14日づけでトップ人事の異動を発表した。現・代表取締役社長兼COOの稲生武が新設の取締役副会長に、新・代表取締役社長兼COOには現・専務取締役の井田義則が就任し、代表取締役会長兼CEOの関和平とトップ3人体制になる。

関会長(以下、新役職)がIT、稲生副会長がCS(顧客満足度)関連業務、井田社長が国内営業というかたちで主要業務を分担するが、なぜ、この時期にトップ異動人事?、という疑問がある。

関会長によると先週後半に決まったといい、また稲生副会長は自分で考えた決定であるといい、同時に健康問題は否定している。さらに井田社長の経歴は明らかに社長予備人事であるが、「それぞれの仕事がおもしろく、社長就任を具体的なこととは考えていなかった」と言っている。

関会長は人事異動について「この時期ということに深い意味はない」という。「トップ人事には決まった時期はない。GMのトップも代わりつつあり、そういう時期だと思う。むしろ遅すぎたぐらいだ。IT革命が言われ始めて世の中がどう変わるかわからなくなってきたここ1〜2年、我々3人が得意分野で力を発揮した方がいいと考えていた」

「GMには折りに触れそういったことを話してはいた」と関会長は言うが、GMから人事の指示があったり、またいすゞから了承を求めるようなことはしていないという。「それと21世紀を新人事で、という思いも少しはあった」と関会長。

井田社長は就任にあたって「突然で驚いているが、状況の厳しさは認識している。前社長によっていすゞの構造改革の路線は具体化しており、変更はない。よりスピードをあげて実行するだけだ」と抱負を述べた。具体的には10トン超クラスのトラックで勝負をかけ、トラクターの販売・開発に力を入れて行くそうだ。

《高木啓》

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