日立製作所は6日、高度道路交通システム(ITS)の車載システムを利用して、自動車への音楽、ニュース配信などを行う関連サービス事業に進出する方針を明らかにした。統合したサービスを提供するのは同社が初のケースとなる。
このサービスはETC(ノンストップ自動料金収受システム)の車載端末を利用し、路側のシステムから地図情報などの他に、音楽やニュースなどの情報を配信。車側のディスプレーにそれらのコンテンツを表示させるものとなっている。
開発のため、日立グループの社員を対象とした400人規模の実証実験を12月中旬から始める予定で、車載端末、ノートパソコン、携帯電話などの様々な機器で同じサービスが受けられるかどうかを試す。
実証実験が終了した後には、新会社として事業をスタートさせる予定で、2015年までに3000億円の売上げを目指すとしている。