今回の日本導入にあたっては、ヨーロッパでいうところの『シティ・クーペ』のみとなったのだが、ヨーロッパではオープンモデルの『カブリオ』が現在販売中で、99年のフランクフルトショーで発表されたコンセプトモデルの『ロードスター』などが計画中である。また、並行輸入業者は軽自動車枠のモデルに改造したものも販売中である。これらのモデルを導入する可能性はあるのかどうかを探ってみた。
ダイムラー・クライスラー販売業務部・販売教育課・課長代理・和田俊郎氏によると、「来年半ばにはカブリオを導入する予定」だという。おそらくこちらもヨーロッパ仕様でいうところの『passion(パッション)』に近いものとなるだろう。
ロードスターについては、発表会会場でMCCスマート社社長・アンドレアス・レンシュラー氏が壇上で「ロードスターは2003年から導入する」と発表していた。ほぼ日本も同時であると思われる。今年パリショーで発表されたロードスターのクローズドモデルについては触れなかった。
さて、気になる“軽規格”スマート・クーペについてだが、前出の和田氏によれば。「検討はしている。ただ、設計段階からの変更なのでダイムラー・クライスラーとしてはきちんとテストして安全性を確認しなくては販売はしないでしょう」とのことである。ダイムラー・クライスラー技術部の山田順三氏も「部品を切ったり削ったりしただけではいけないんです」と語る。
右ハンドル車についてはイギリス仕様ともあわせて開発中とのことだ。和田氏によれば「そんなに遠くないと思います」ということである。