「スマートクルーズ21 Demo2000」に出展されているASVのうち、最も多く装備されているデバイスといえば、車間を計測したり、前方の障害物を検知するための「ミリ波レーダー」だというのは確実。
しかし、その威力が人体に影響のあるレベルだとしたらどう思うだろうか? 実は日産の担当者から「近づくと危険」という警告を受けてしまったのだ。
後日公開予定の「ASV写真蔵」を作るためのネタ写真を撮っていたときのことである。体験乗車用として走っていた『シーマASV』が日産ブース前に戻ってきたため、その細部を撮ろうと前方に回りこんだ瞬間、日産の担当者が「ダメ、ダメ」と声をかけてきた。何ごとかと思い、尋ねると「エンジンが回って、レーダーがアクティブになっている最中は人体に危険があるので止めてくれ」と、担当者は言う。
たしかにレーダーに使われるミリ波は電磁波の一種であり、戦闘機用の強力なものになるとカメラの電子部品を一瞬にして破壊する威力があるのも知っているが、まさかASV用のものが人体に危険であることを指摘されるとは思いもしなかった。
ちょうど幼児の身長ぐらいの高さにレーダーは位置しているが、もし人体に影響があるレベルの出力があるとしたなら、ちょっと問題ではなかろうか。