トヨタ自動車は27日、ユーロ安/ポンド高の影響から生産に余力が生じているイギリス国内の生産拠点を援助するため、同工場で生産しているミドルクラス車の国内導入を検討していることを明らかにした。
今回、輸入が検討されているのは『アベンシス』で、1.6〜2.0リットルのエンジンを搭載しており、国内では『コロナ・プレミオ』とほぼ同じクラスになる。
アベンシスは同社のイギリス工場で年間12万台の規模で製造され、ヨーロッパ市場で販売されているが、イギリス国内で販売されている分に関しては日本と同様の右ハンドル車であることから、これを一部改良して日本にも導入すべく検討作業に入ったという。
ヨーロッパ市場での為替変動による売上げの落ち込みは深刻で、同社の2000年9月期の中間連結決算ではユーロ安で600億円もの為替欠損を受けたことも明らかにしている。