運輸省のリコール監査時に「マル秘資料はしまっておく」「パソコン画面を監査用画面に切り替えておく」「サイド机の上段は見せられる資料を入れておく」などが記載された検査官対策マニュアルが発覚した日産自動車は、総点検報告で「監査をスムーズに行うための文書だが、誤解を招く表現があったのは事実で、これは修正した」と報告していた。
日産自動車によるとパソコン画面は監査用の別の項目があるのでなく、クレーム情報がすぐに分かる画面の意味やマル秘資料とは、リコールにするかどうかまだ決めていない資料のことで、監査時に見せると検査官が混乱するからと説明している。これら「社内でチェックした結果、リコール業務は適正に処理されていた」としており、クレーム隠しを否定している。
ただ、マニュアルに誤解を招く表現があったとして、11月1日にマニュアルの表現を訂正したと、している。
今一つ誤解の晴れる説明では無いが、運輸省では「説明を了承した。こうした事については今後の立ち入り検査で確認していく」としている。