『ASIMO(アシモ)』は単純に小さくなって動きが滑らかになったというだけではない。腕の動作範囲は拡大され、これまでワークステーションで行ってきた大掛かりな装置に加えて携帯コントローラーによる操作も可能となった。
これまでのP3では腕を水平に上げることしかできなかった肩関節だが、取り付け角を20°上げることにより、腕を下ろした垂直状態から105°まで上げて作業することができるようになった。また、人間と同じ5本の指を持っており、1本のワイヤーでこれを制御しているという。
従来のP3はワークステーションでのコントロールのみであったが、アシモではこれに加えてプレイステーションのような携帯コントローラーによる自在歩行の操縦と、登録された動きをボタンで選択するということもできるようになった。この携帯コントローラー自体はまだまだ試作段階ということなので今後も発展していくことだろう。
発表会場では携帯コントローラーによる操作で、我々の前で両手を振って挨拶したり、吉野社長と握手したり、両手をきちんと前にやっておじぎをしたりなどのパフォーマンスを披露してくれた。