【世界一の燃費男 その2】8日間で6000kmをどう走りきるか | レスポンス(Response.jp)

【世界一の燃費男 その2】8日間で6000kmをどう走りきるか

エコカー 燃費

2000年6月、熊本の開業医、宮野滋氏が挑んだ燃費世界記録の全行程を、本人自ら執筆する。今日はその第2回【戦略編】。

今回の挑戦では、3チーム交代制で『インサイト』とサポートカーを走らせることにした。1チームでインサイトのドライバーが4名として合計12名のドライバーが必要となるが、日本人は4名のみで、他はニュージーランド、オーストラリア、イギリス、オランダ、ベルギー、フランスと合計7カ国のドライバーが参加する事になった。

起点となるイギリス南端の町、ブライトンを出発するのは6月3日と決めた。というのは、前日の6月2日が、メンバーのアマンダ・マクラーレンの父、あのブルース・マクラーレンの没後30年記念日であり、事故で亡くなったグッドウッド・サーキットでメモリアル(記念行事)をやる事にしたからだ。

F1チームのマクラーレンの創立者である故ブルースは、22才と104日というF1GP最年少優勝記録でギネスブックに載っている。その娘のアマンダも、93年の私のチームに参加して1枚目のギネス認定証を貰い、もう1枚の認定証を貰うために今回も参加した。妹のジャニスもメモリアルとチャレンジに参加するためにはるばるニュージーランドから仲間と一緒に参加したのだ。

6月2日、グッドウッド・サーキットにチームメンバーが集合してメモリアルを行い、その後にミーティングを行った。殆どのメンバーはインサイトを見るのも、もちろん乗るのも初めてだったが、インサイトの開発エンジニアでドライバーとして参加した清宮さんが、回生モーターを使ったエコランのコツを講議してくれた。そして短時間の試乗のあと、スタートを迎えた。

これまでのチャレンジと違い、今回のチャレンジはイギリスのスカイTVと日本のテレビ朝日が取材に来たこともあって、華やかな出発式となった。ブライトン市長の振るユニオンジャックを合図に、スタートドライバーのアマンダがインサイトを運転し、パレスピア前を出発した。

ニュージーランド人のチームA、オランダ人主体のチームB、それに私の属するチームCが、1周約6000Kmのコースを経済速度の50km/hを保ってリレー方式で運転する戦略である。サポートカーに3名が乗り、1名が運転、1名が地図を読みながらナビゲーション、もう1名が後部座席で休む。これを運転手1名のインサイトが追う。この中でポジションを交代しながら走り続け、給油や食事も含めて24時間で700kmのペースで走る。その地点に次のチームが待っていて、車を引き継いで走り続ける。700km走ったチームは、そこのホテルで眠って、次の交代地点へ先行して到着し、インサイトを待つという戦略だ。

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