26年振りのフルモデルチェンジとなったメルセデス・ベンツの新型『ウニモグ』は、冷戦も終わったことから、軍用車としての無骨で角張ったスタイルを丸いものへと変化させ、初代に近付いた、そんな印象だ。
ターゲットとなるお客も、軍隊から一般のユーザーへシフトしていくことから、各所にこれまでには無かったメルセデス・アイデンティティが取り入れられている。それらを紹介していこう。
まず目に入ってくるのは、中央にでっかい『スリーポインテッドスター』が輝くグリルである。このグリルは先代ではただの黒い帯がフロントの左右にはしっていただけだったが、メルセデスの乗用車と同じアイデンティティを持った意匠となった。
また、リアのコンビランプもメルセデスの乗用車特有の、ほこりが付いても視認性が確保できるというデコボコの付いたものとなった。これも同じく先代では真っ平のなんでもないものであった。
ウィンドウも平面基調だった先代から、曲面を多用するものになり死角を減らしているという。室内空間も先代に比べなんと44%アップもした。操作系も軽くなり、デザインの面からもより一般ユーザー向けへと生まれ変わってやさしくなったウニモグ。しかしいくらそうなっても作業車だけにお値段は『Sクラス』並のおよそ1500万円とやさしくない。