【一新! トヨタ『マークII』】とことんユーザー、トヨタデザインの遺産

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【一新! トヨタ『マークII』】とことんユーザー、トヨタデザインの遺産
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新型『マークII』は国内専用モデルだけに、これまでに発表された『カローラ』や『セルシオ』とは違って、日本市場を意識した部分がかなりある。まず前出の2台ではおそらく考えられないであろう、そんな高級感やスポーティさについてマークIIのデザインを担当した第1開発センターの北角和巳氏が語ってくれた。

マークIIのデザインで特徴的なのはリアビューではないだろうか。「これまでのマークIIはスポーティなテイストをねらって、リアのコンビランプを一本で左右つなげ、車体をワイドに見せようとしてきました。新型もテールランプの間にボディ同色の鉄板を配置して、ワイドに見せています」と語る。

さらにこの分割されたコンビランプの下側はよく見ると、内側に向かって、赤からウインカーのオレンジを経てバックランプのホワイトにまでグラデーションするようにデザインされている。

同じようにフロントグリルの穴も内側から外に行くにしたがって徐々に大きくなるようデザインされている。こういったごく細かい処理は繊細な変化にも敏感な日本人に向けたものであるという。「これによってマークIIの持つ華やかさを表現しています」

また、サイドに入った斜めに上がる2本のエッジの効いたラインはともすればうっとおしくも見えがちだが、「ドイツ車などはものすごくシンプルですよね。しかし、日本人に判りやすいスポーティ表現としてエッジを採用しました」と語る。北角氏もデザイナーとしてはシンプルに線を減らす方向も考えたという。だが日本人のユーザーを考えてこのデザインが採用された。

ユーザーのことをとことん考えたマークIIは、トヨタ文化の“遺産”である。

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