経営が破綻した大宇(デーウ)自動車の買収先を探している韓国の債権銀行団は、買収を断念したというフォードの発表を受け、新たな引き取り先を探すことになった。
今のところ候補に上がっているのは、6月に行われた競争入札に参加しているGM+フィアットと、現代(ヒュンダイ)自動車+ダイムラー・クライスラーの二つの企業連合。元々、デーウはGMの協力を受けて自動車生産を行っており、エンジンやシャシーなど一部共通化している車種もあることから有力な候補とされるが、フォードが交渉中に上げてしまった買収金額について、フィアット側が難色を示しているとも言われている。
もう一方の現代グループ側も「単独ではデーウを救うことはできない」としており、こちらもダイクラの協力次第といった情勢だ。