2000年CARTシリーズの第17戦「Motolora 300」の決勝レースが、イリノイ州マディソンのゲートウェイ・インターナショナル・レースウェイにおいて、17日に開催された。
トップグループをマイケル・アンドレッティ、ポール・トレイシー、フアン・モントーヤらが形成。中盤をリードしたアンドレッティは残り40周で、メカニカル・トラブルのためリタイア。1997年にこのゲートウエイで優勝しているトレイシーは、ゴールまであと25周を残したところでコントロールを失ってコンクリートウォールに接触、リタイアを余儀なくされた。
ポイント・リーダーのジル・ドフェランは途中他車と接触したが、絶妙なコントロールでレースに復帰。8位で完走し、ポイントリーダーの座をキープした。レースは結局、終始トップ争いにからみ、200周めに1位に立ったフアン・モントーヤがそのまま逃げ切った。
今日が6度目のオーバルのレースとなる中野信治は、30周を過ぎたあたりから突然オーバーステアに見舞われ、何度もピットインして修復を試みる。しかし、一向にマシンのハンドリングが良くなることはなく、79周目でリタイアすることになってしまった。
ジル・ド・フェランのコメント:「ジミー(バッサー)はたぶん僕のことが見えていなかったと思うけど、接触して彼のマシンが一瞬宙に浮き、僕も壁に向かっていったからね。その2人が最後までレースを続けることができたんだから、幸運だと言うしかないよ」
中野信治のコメント:「今日の車はまるで空を走っているような感じで、どんどん壁に向かっていこうとするのを止めるのがやっと。まったくアクセルが踏めない状態でした。まるでタイヤがついていないようなフィーリングで、何度ピットして直してもまったく良くならなかったた」
レースリザルト
1:フアン・モントーヤ(トヨタ)
2: パトリック・カーペンティア(フォード・コスワース)
3:ロベルト・モレノ(フォード・コスワース)
4:クリスティアーノ・ダマータ(トヨタ)
5:オリオール・セルビア(トヨタ)
6:マックス・パピス(フォード・コスワース)
ドライバーズ・ポイントランキング
1:ジル・ド・フェラン 137
2:ロベルト・モレノ 129
3:マイケル・アンドレッティ 127
4:ポール・トレイシー 122
5:エイドリアン・フェルナンデス 121
6:ケニー・ブラック 118
23:中野信治 7
マニュファクチャラーズ・ポイントランキング
1:フォード・コスワース 285
2:ホンダ 274
3:トヨタ 237
4:メルセデス・ベンツ 63