これまで『シビック』といえば、「VTEC」や「何千回転まわるか」といったスポーツ的要素が求められてきたし、我々にもその印象はある。そこをデザインではどうとらえたのか?
「それはとくに意識していません」とはエクステリアデザインのプロジェクトリーダーである小林正樹アシスタントチーフデザイナー。意外な言葉だが、“走り”の要素が消えたわけではない。「タイヤにこだわりました。タイヤの上にのっているボディがたくさん見えるほど重たく見えるんです。そこで、リアなどはそうならないようデザインしました」と語る。
乗用車として、ミニバンのような箱を動かすのではない、走りの気持ち良さというところにこだわってデザインしたということだ。ここがホンダらしさといえよう。どちらかといえば、スポーツ性は今回は『フェリオ』の方にふったようだ。ちなみに3ドアは来年秋にイギリスから投入されるというが、さらにスポーティな印象になることは間違いないだろう。