過労運転の責任---命じた人物に及ぶ

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警視庁交通捜査課と調布署は6日、トラック運転手に過酷な業務を命じたために、それが事故の発生につながったとして、運送会社の幹部2名を道路交通法違反容疑で逮捕した。

これは今年5月、東京都調布市内の国道20号線を走っていたトラックの運転手が居眠り運転をして、信号待ちをしていた乗用車に追突。結果、計4台が関係する玉突き事故となり、最初に衝突された乗用車に乗っていた2名が全身打撲で死亡したという案件が発端となったもの。業務上過失致死罪で逮捕された運転手の証言により、実に47時間の連続勤務が発覚した。同運転手は岐阜県可児市から、東京都世田谷区まで住宅資材の運送を命じられていたが、出発から事故を起こすまでの3日間にとった睡眠は、1日あたり2時間弱だったという。

今回、この睡眠不足が原因で事故を引き起こしたと判断されたため、勤務を命じた運送会社の幹部も逮捕されることとなった。

《石田真一》

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