アメリカの8月の新車販売は、旧ビックスリーを中心に低迷したが、その中でもフォードはファイアストン問題のあおりを受け、4.2%もポイントを落とした。
ファイアストン/フォード問題では、アメリカ市場で現在の人気車種となっているSUV、ライトトラックが原因だったため、この分野での売れ行きが低迷するというのは、メーカーにとって非常に大きな痛手となる。フォードは正にそれを直撃した格好だ。大量リコールの後も、ジャック・ナッサーCEOによる責任転嫁発言など、フォードのブランドイメージを失墜させるような材料が浮上する一方。問題とされた『エクスプローラー』だけでも、実に0.8%の下落となった。
だが、中には「8月は前半に救われたから良かった。本当に苦しいのは9月だろう」という見方をする関係者もおり、今月がフォードの正念場となるのは必至の情勢だ。