【F1ハンガリーGP後の展開】意外! ハッキネンの敵はクルサード | レスポンス(Response.jp)

【F1ハンガリーGP後の展開】意外! ハッキネンの敵はクルサード

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日本はお盆休みの待っただなか(auto-ASCII24も夏休み)。そんな8月のハンガリーGPで2000年のチャンピオンシップレースは振り出しに戻っていた。

3月のオーストラリアGP開幕戦以来、ずっと守ってきたミハエル・シューマッハによるチャンピオンロードの目前にミカ・ハッキネンによる割り込みが成功したのだ。それは2ポイント差ながら、3年連続ドライバーズチャンピオンを狙っていたハッキネンが、ついに首位に躍り出た瞬間でもあった。2000年シーズンF1第12戦ハンガリーGP終了時点の選手権ポイントランキングは、以下のようになっている。

64ポイント……ミカ・ハッキネン(マクラーレン)
62ポイント……ミハエル・シューマッハ(フェラーリ)
58ポイント……デイビッド・クルサード(マクラーレン)
49ポイント……ルーベンス・バリケロ(フェラーリ)

残りのレースは、泣いても笑っても5戦。確たる根拠はないが、最初に私の予想を言ってしまえば、恐らくドライバーズ・チャンピオンシップは最終戦マレーシアGPまでもつれ込むだろう……、と言うよりそうなって欲しい。20世紀最後のF1世界選手権なのだ。最後まで死闘を繰り広げた末に勝利する本物のドライバーの姿を見たいと願っているのは、けっして私だけではないはず。

さて、残るグランプリはいったいどんな展開になるのか? ドイツGPで念願の初優勝を遂げたバリケロだが、残念ながら彼には初めてのドライバーズチャンピオンに挑戦する権利すら与えられないだろう。チーム側はシューマッハーを優先すると半ば公言している。しかし、それも当然の話だ。これまで40勝を挙げてきたドライバーと、かたや124戦目にしてやっと初優勝を果たしたドライバーなのだから。

バリケロのチャンスは21世紀になってからである。今シーズンに関しては、シューマッハのチャンピオン獲得をアシストするうえで、これまで以上にバリケロの働きが重要になる。「マクラーレンの2台よりも上位で、しかもシューマッハよりも下位で……」というオーダーを守れたときが最高の仕事だと、チームには評価されるだろう。

むしろチャンピオンが誰になるのかという側面で、キャスティングボートの鍵を握るのはクルサードの存在ではないだろうか? 彼が再びトップ争いに絡んでいくと、ハッキネンのポイントが食われる事になる(無論、逆の場合もあり得る)。一方、シューマッハが恐れるべきライバルは波に乗るマクラーレン・デュオではなく、悪夢の7月を再現するようなノーポイントレースに他ならない。いずれにしても、この3人がしのぎを削るレースを展開していく事だけは間違いない。

また、このカウントダウン・グランプリという局面において、熟成が進んだマシン特性も無関係ではなくなる。高速、低速に関係なく抜群の安定性を発揮しているマクラーレンと、どちらかと言えば中・高速サーキットでタイヤの使い方の部分で苦戦してしまうフェラーリ。

さらに言えば、鍵を握るグランプリは未知数の多いインディアナポリスサーキットで開催されるアメリカGPとなるだろう。いずれにしても1戦ごとが重要なこと、この上ない。極度の緊張感のなかでは事件の予感すら漂う。2000年シーズンを制するのは誰か? 次戦ベルギーGPは、8月27日に決勝を迎える。
《編集部》

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