ホンダ、視覚センサーと角速度センサーをバージョンアップ

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ホンダ、視覚センサーと角速度センサーをバージョンアップ
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ホンダの子会社である「ホンダエンジニアリング」は8日、次世代の安全自動車に応用できる視覚センサーと角速度(旋回速度)センサーの新技術を開発したと発表した。どちらの技術もレンキープやスピンコントロールなど、車両の走行制御システムに応用が可能で、ホンダは今後、この技術を用いた車両の開発も行う予定だ。

新開発された視覚センサーは、これまでCCDの明暗比の限界だった60デシベルを、一気に130デシベルに引き上げるとともに、リフレッシュレートを秒間30回にして残像を少なくしている。レーンキーピングセンサーに用いた場合、これまでは対向車のハイビームや直射日光など、残像が原因となって、目標を失中することもあったが、リフレッシュレートを高くしたことで、これらを最低限に抑えている。

高精度角速度センサーは、ホンダが1981年にカーナビゲーションシステム用として開発、実用化されたガスレートセンサーを小型化、ICを使い1/1000サイズまで縮小したもので、2センチ角の立方体状の本体に圧電ポンプやセンサーチップを内蔵している。ガスの流れを熱線流速計で検知することにより、コーナリング時の車両安定性検知や車両の進路予測などに必要な角速度を高精度で検知する。コストは民生用として一般的に使用されている振動式角速度センサーと同等程度に抑えた。

いずれの装置も現在開発が進められているASV(先進安全自動車)に転用することが可能な技術であり、ホンダではこれら装置を用いて、スピンコントロールなどの車両安定性制御システム、車間距離制御オートクルーズ、レーンキープシステムなどへの応用したいとしている。

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