2000年CARTシリーズの第12戦「Target Grand Prix」が、シカゴ・モーター・スピードウェイにおいて開催された。
30日の決勝は午後3時5分にグリーンフラッグ。オープニングラップは1位フアン・モントーヤ(トヨタ)、2位エリオ・カストロネベス(ホンダ)。序盤はこの2台がリードするが34周目を走行中にカストロネベスのマシンに火災が発生、リタイア。モントーヤは終盤まで首位争いを演じるが、177周でメカニカル・トラブルのためリタイア。
2-3位争いも激しく、日曜日朝のウォームアップでトップタイムを出したジル・ドフェラン(ホンダ)は予選10位から着実に順位を上げ、最終ラップには2位のマイケル・アンドレッティ(フォード・コスワース)との差を1秒以内まで縮めたが、わずかに及ばなかった。
24台のうち完走10台というサバイバルレース、優勝はクリスティアーノ・ダマータ(トヨタ)。ゴール後ステアリング・ホイールが外れず、本人抜きで表彰式が開始されそうになるハプニング。おそらくダマータ自身が興奮していてうまく外せなかったのだろう。ダマータはCART初優勝である。また今シーズン、初優勝はダマータで4人目、そして12戦で9人が優勝している。
予選22番手からスタートしながらも、9位までポジションを上げた中野信治だったが、167周目にギアボックスのトラブルが発生してピットイン。その後いったん復帰するものの172周目に再度ピットイン、そのままリタイア。ポイントまであと一歩の13位でレースを終えた。
中野信治のコメント:「マシンのバランスは決して悪く無かったですね。タイヤが温まっていない状態ではとてもナーバスなハンドリングも、周回を重ねたびに良くなっていきました。トップ10も狙える位置にいただけに残念」
レースリザルト
1:クリスティアーノ・ダマータ(トヨタ)
2:マイケル・アンドレッティ(フォード・コスワース)
3:ジル・ドフェラン(ホンダ)
4:ケニー・ブラック(フォード・コスワース)
5:エイドリアン・フェルナンデス(フォード・コスワース)
6:ロベルト・モレノ(フォード・コスワース)
ドライバーズ・ポイントランキング
1:マイケル・アンドレッティ(フォード・コスワース) 120
2:ロベルト・モレノ(フォード・コスワース) 98
3:ジル・ドフェラン(ホンダ) 89
4:クリスチアーノ・ダマータ(トヨタ) 82
5:ポール・トレイシー(ホンダ) 80
6:エイドリアン・フェルナンデス(フォード・コスワース) 79
マニュファクチャラーズ・ポイントランキング
1:フォード・コスワース 211
2:トヨタ 187
3:ホンダ 182
4:メルセデス・ベンツ 52